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世界にかけた七色の帯 フランス柔道の父 川石酒造之助伝

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フランスで柔道普及に情熱を傾けた川石酒造之助の物語

著者: 吉田 郁子
対象者: 全ての柔道家

出版社: 駿河台出版社
出版年: 2004年
ページ数: 222
定価: ¥1890

Book Review
世界で最も柔道人口が多い国はフランスである。日本の柔道人口約20万人(全柔連登録数)に対し、フランスは約80万人いるという。なぜフランスでこれほど柔道が盛んなのか。多くの人が抱くこの疑問に、本書は一つの答えを与えてくれる。

川石酒造之助(1899-1969)は日本で四段を取得した後、将来政治家になることを志し、1926年アメリカに留学。アメリカやイギリスで柔道を指導し、1935年にフランスに移住し、日仏柔道クラブを創立。川石方式という外国人に対する柔道教授法を考案し、技術だけでなく柔道精神をも指導していく。川石の弟子達(フランス人)はこの川石方式を用いてフランス国内だけでなく諸外国で柔道を広めたという。

本書は川石の功績だけでなく、性格的な欠点をも含めて人間川石酒造之助を描いているところが面白い。

川石は後年講道館と折り合いが悪かったこともあってか、日本ではこれまであまり知られていなかった。今日柔道は世界中に普及している。それぞれの国においても、日本人であるか外国人であるかを問わず、川石のように柔道の伝播に情熱を傾けた柔道家の物語があるはずだが、そのような柔道家にこれまであまり光が当たって来なかったのでないか。

投稿者: 運営者

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